D&I Talk 先輩・後輩
男性育休取得社員対談

MEMBER

  • 又井さん
    又井さん
    武蔵小杉支店
    2016年入社
  • 宮下さん
    宮下さん
    経営企画部ICT推進
    グループ
    2004年入社
  • 坂巻さん
    坂巻さん
    賃貸営業第一部
    2020年入社

※所属部署は取材当時

育休を取得した男性社員2名、
これから取得予定の男性社員1名が集まり、
育休制度を利用するに至った経緯や不安、
取得後の感想など、
自由に語ってもらいました。

又井さん
TALK 01

営業社員は、育休が取りづらい側面も。
上司や周囲の後押しが大切。

又井さん 又井さん
昨年末から年始にかけて、妻の産後に1カ月ほど2回に分けて育休取得しました。育休については妻から強い要望があったのですが、当初はあきらめようと思っていたんです。営業という仕事や、異動してきたばかりだったことを考えると難しいだろうなと。取得に踏み切れたのは、支店長とグループリーダーが後押ししてくれたのが大きいですね。また、子どもが生まれたのが年末ということもあり、年末年始休暇と合わせて取りやすかったというのもありました。
宮下さん 宮下さん
まわりに育休取得者はいました?
又井さん 又井さん
いや、異動したばかりということもあり、まわりで育休を取った人がいるかどうかも分からず、制度についても詳しくない状態でしたよ。人事部の方から連絡をいただき、いろいろ教えていただきながらのゼロスタートでした。
宮下さん 宮下さん
それは大変でしたね。私の場合は以前、同僚が育休を取得していたこともあり、育休の内容は知っていました。私はシステムを扱う部署におり、繁忙期が1月から3月なので、その兼ね合いをみながらいつ取ろうかと考えていたところ、運よく慣らし保育で保育園に入れたので、4月から1カ月ほど育休を取りました。事前にグループ内で相談させてもらい、仕事も繁忙期が終わって落ち着いていたタイミングだったので、調整がしやすくスムーズに育休に入れました。
又井さん 又井さん
坂巻くんはこれから育休を取るんだよね?うちの会社だと、20代の若手では初めての育休利用者だとか。同じ営業としても気になります。
坂巻さん 坂巻さん
はい、うちは11月中旬に生まれる予定で、生まれた日ぐらいから育休取得を予定していて、又井さんと同じく年始から復帰できればと思っています。でも正直、当初は育休を取るつもりはなかったんです。私も異動して間もないことと、年次も下だったので、制度として育休があっても取得は難しそうと考えていました。私なんかが取っちゃいけないだろうという意識というか。それが上司や人事部からの提案、まわりの理解もあり、取得したいという気持ちに変わってきました。妻も強く希望してましたし、妻のまわりは当たり前に男性が育休を取っている人ばかりだったんですよね。
宮下さん 宮下さん
上司や周囲の理解が大切ですよね。私の場合も、上司に相談したときはとても親身に対応してもらえました。
宮下さん
TALK 02

育休取得にあたっては、様々な不安も。
復帰後に仕事で恩返ししたいという想い。

坂巻さん 坂巻さん
育休取得にあたって、不安や意識したことはありました?
又井さん 又井さん
営業社員なので、つねに営業成績を追求する立場にあり、少ない人数で現場を回しているので、休むと周囲に負担をかけるなというのは正直ありました。表向きは認められても裏でどのように思われるだろうとか、昇給・昇格などが不利になるのではないか、といった不安もありましたね。育休取得を決めてからは、育休期間中にかける迷惑や負担はある程度割り切って、復帰後にしっかりと仕事で恩返しできるようにしようと、とにかくモチベーションの維持を意識しました。宮下さんはどうでしたか?
宮下さん 宮下さん
なるほど。私の場合は、やはり営業に比べて育休が取りやすいというのはありましたね。会社の方の心配はあまりありませんでした。育休に入ったあと5月に会社で大きなイベントがあったのですが、準備など手伝えなかったので、申し訳ないなという想いはありましたね。でも、いただいた機会を大切に、しっかり育児に専念したいなと思っていました。あとは長期の休暇ということで、毎日の生活のリズムが崩れないかなどの不安はありました。
坂巻さん 坂巻さん
育休に入る前に、同僚の方などから何か言われたりしました?
宮下さん 宮下さん
そうそう、育休に入る前、感動したことがあったのですが、何人かの方がわざわざ来てくれて、「がんばってね」など、あたたかい言葉をかけてくれて…いい会社だなと思いましたよ。「ちゃんと育児するんだよ!」という叱咤激励もありました。(笑)
坂巻さん 坂巻さん
私はちゃんと仕事を引き継げるかが、不安が大きいですね。ただ、周りの方もフォローしてくれますし、いまは育休に入る前の準備期間なので、頑張ろうと思っています。
又井さん
TALK 03

育児中は大変ながら、充実した日々。
復帰後も、子どもが仕事のモチベーションに。

坂巻さん 坂巻さん
育休中や育休取得後の過ごし方はどうでした?
又井さん 又井さん
生まれて1カ月は一番大変な時期でしたよ。とくに夜は3時間おきに夜泣きするので、まじで眠れないですよ。体にしみついちゃって、子どもが泣いたらすぐ起きるようになりました。支店の電話が鳴ったらワンコールで出るみたいな、条件反射が身についてしまいましたね。
坂巻さん 坂巻さん
えー、ほんとですか?それはいやだなあ。
又井さん 又井さん
自分が熟睡しないようにリビングで子どもを寝かしつけて、自分はソファで寝ていたりしてましたね。でも年末年始の1カ月間、しっかりやったおかげで、一通りの育児は妻と比べても遜色なくできるようになりました。育児を「妻から教わる」ではなく、「妻と一緒に覚える」ものにできたので、自信もついたし、充実した育休期間になりました。1カ月、むちゃくちゃ早かったです。
坂巻さん 坂巻さん
あっという間だったんですね。参考になります。
又井さん 又井さん
復帰後も、子どもがかわいいので、だらだら残業せず、集中して1日の仕事に向き合い、早く仕事を終わらせて早く帰ろうという意識が強くなりましたね。仕事に張り合いが出て、不思議と営業成績が良い状態です。育児もまるっきり妻任せにすることはなく、最近でも妻に代わって1日育児をしたり、離乳食を作ったり、一緒に遊んだりしています。
宮下さん 宮下さん
うちの場合は寝つきが悪くて、寝かしつけが大変でしたね。朝、保育園に子どもを送っていったあとは、読書したり、料理したり、普段なかなかできないことをして過ごしていました。仕事復帰後ですが、残業しないよう早く仕事を終わらせて、早く帰って育児を一緒にやるようにしています。
宮下さん
TALK 04

これから育休取得を考えている人に
伝えたいメッセージ。

又井さん 又井さん
振り返ると、子どもが生まれたてのあの期間だからこそ得られた経験は、子どもが生まれて半年経った今でも、とても強く生きていますし、ほんの一端ですが育児の大変さを実感することができました。夫婦間での相互理解も深まりましたね。育休を取らないという選択肢もありましたが、取って本当に良かったと思っています。これから子どもが生まれる人は、まずは相談しやすい身近な人に、やんわりと相談することから始めてみてはいかがでしょうか。だめもとと思っていても、私のように理解を得られることもあります。もちろん、私にこっそりご相談いただければ、秘密厳守でお答えしますので、短い期間の取得からでも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
宮下さん 宮下さん
育児休暇は、私にとってはとても使用しやすく、満足度は100%でした。かけがえのない貴重な経験となりました。子どもが生まれる予定の方は、子どもや育児と真剣に向き合えるいい機会になると思いますので、積極的に家事や育児に参加してもらうためにも、育休取得を検討していただければと思います。仕事の調整などができるのであれば、なるべく取得した方が良いと思います。
坂巻さん 坂巻さん
育休を取得するにあたってはいろいろな不安があるかと思います。今の私もすごく不安です。取得を悩む人は、ここはあえて思い切って育休を取得してもよいのではないでしょうか。私の失敗談や成功体験などを、これから取得する人に共有していただき、取得希望者が増えてくれたらうれしいと思います。

上司からのメッセージ

鈴木支店長

武蔵小杉支店 
鈴木支店長
 ※取材当時

これから出産を控える男性社員の皆様には、育休取得をしていただき、子育てを夫婦で共有するという意識を持っていただきたいと思います。育休取得者は復帰後、育休取得前より意欲的に仕事をしてくれているように感じます。育児は楽しいばかりでなく、大変なことも多いと思いますが、子どもの成長とともに良い思い出になります。そのときでしかできないことをぜひ経験してほしいです。

鈴木支店長